■ミラージュ語句辞典

目次。

1 Tunnel

2 Angelic

3 ilya

4 Border of Life

5 ignis fatuus

6-1 Meteor/

6-2 /Reincarnation

6-3 Meteor/Reincarnation

7 Excelsior

8 Sacralize

9 Cross over

10 Equillibrium

 

1 Tunnel (トンネル=先の見えない)

■紫鏡

物語の発端となった手鏡。所有者(鏡に映すモノ)の能力を倍加させる物。
ちなみに。都市伝説では、鏡に紫の絵の具をこぼしたとかで、落ちなくてノイローゼになって死んだ少女とかいうのが原本。
口裂け女には「ポマード」が有名。ナミ先輩、間違い。

■ハイロゥ(Halo)

ハロではありません。日本語訳だと、「後光」や「光輪」となる。
本編ではスキルとして登場。平紗歩叶、朝里煌貴、矢上彩の三人が使用。肉体において、爆発的な瞬発力を生み出し、
力にするというもの。インパクトの瞬間に光る。

■鏡面世界(きょうめんせかい:Mirror)

冬真らが迷い込む、歩叶たちの世界。現実社会とは全てが逆。
鏡のような世界、という表現から。でも、生活に必要な行為に関しては、同じである。(食事や睡眠等)
実際は、産業革命以前の欧州のイメージ。産業として、機械ではなくスキルが用いられるだけ。
けっこう裕福だったりするんです。天井だって、ビル・ゲイツさ。

■結界(けっかい:Barrier)

違和を自然にさせるモノから、物理的な存在を遮断する障壁まで。様々な効能を持つ、指定範囲に張る無味無臭の何か。
前者であれば、全裸で立っていても「全裸=普通」と思ってしまうですとか、後者だと本を投げても当たらないとか。
夜神は「恐怖」させることで行動制限を生み出すことも可能。

 

2 Angelic (天使のような=総じて矢上彩を指す)

■天使

再臨、とは再び。つまりは2度目ということ。
1度目はおそらく「Border of Life」に当たるんだと思う。ややこしい。

■夜神色/矢上彩

ヤガミシキ、アヤ。前者は葉山の英雄から、後者は冬真の気まぐれで名付けられた名前。
定義とするなら、「平紗歩叶の肉体で、朝里煌貴の意識があるモノ」
男性的な表現をすると「色」と呼ばれ、女性的や普段は「彩」と呼ばれる気がする。
本名は「矢上歩叶」になるそーだ。

■魔眼(まがん:Evil Eyes)

後天的に補助として能力を付与するための眼球。先天的に発生はまず起こらない。前者の場合も不可能に近いが、眼球の移植などで可能。
その色から能力に差があるとされ、特に原色(赤・青・黄)に関しては、最強ランク。
魅了や石化が有名。式は不要で、眼球から送信するだけでよいとされる。瞬間的に発動するが、能力に限界がある。
本来眼球は、情報を受けるレセプター(受容器)の役目を果たすものだが、魔眼に関しては送信の役目も果たし、「ハイ・レセプター」とも。
矢上は先天的なモノだが、セイクリッドは後天的。一子相伝で長男に伝わる。
アーシュの魔眼は自発的に開眼したもの。セイクリッドが「第三視点(サードアイ)」に対し、「接続/切断(リンク)」の効果を持つ。共に赤色。

■結合(けつごう:Connect)

コネクト、コネクション。なんでもかんでもを結合させる。使用者は「コネクター」と呼ばれる。
空間結合とは、空間そのものを視点とし、自身の眼球に映像を結合させること。
氷彩ほどになると、ボンドとか瞬間接着剤は不要である。アラビックヤマトも同じく。

■境界(きょうかい:Divide)

ディバイド。分離能力。なんでもかんでも分離する。使用者は「ディバイダー」と呼ばれる。
正確には、「モノとモノの間に境界を設ける」能力であり、質量を持たない概念みたいなものでも二つにできる。
例えば、風とかでも分割できます。現在は君塚冬真のみが使用できる。

■大河ドラマ(たいがどらま)

たぶん、北条時宗。

■金紗の魔眼(きんしゃのまがん:Evil Eyes "Yellow")

原色の魔眼で「魅了」の効果を持つ。ランクはA+
その効果は「生物」でなくとも通用し、炎なども魅惑して軌道をそらした。
本編では矢上彩が行使。基本が青のため、オレンジっぽくなった。

■人狼(じんろう:Werewolf)

ワーウルフ。狼男。基本形として「人→狼」の順番。
体毛が異常に深いなどの獣人化現象。本作、ポルディーニの場合は狼から人間になったパターン。
というか、モロイ(後述)に当たる。知性を持った狼というのが正しいのかもしれない。

■赤光の魔眼(しゃっこうのまがん:Evil Eyes "Red")

原色の魔眼で「焼却」の効果を持つ。ランクはA+
視界に入り、なおかつ射程(視力)内の対象を数秒、捕捉することで対象部位を黒炎で焼失させる能力。
火ではないので消火は不可能。しかし、熱があるわけではないので、熱さは錯覚でもある。

■原色の魔眼(げんしょくのまがん:Primary Color)

金紗、赤光、蒼穹の三色。原色なので、他のどの色にも干渉されない。無敵の色。
原色の魔眼を所有する者は、「プライマリィ・カラー」とそのまま呼ばれる。

■最高位天使(さいこういてんし:Archangel)

アークエンジェル。じゃあ下位の天使はいるのかと問われれば、きっといるはずだ。
大天使を意味する言葉で、総じてミカエルが有名。軍勢を率いて悪魔を退けることと、ミカエルの名の意味「神に似るもの」から、
矢上彩を指す言葉となる。
別にアークエンジェルが一番偉いわけじゃない。

■蒼穹の魔眼(そうきゅうのまがん:Evil Eyes "Blue")

原色の魔眼で「生命」の効果を持つ。ランクはA++
視界内の生命を、色として認識できる。命を見ているとは、つまるところ死と同意であり、対生命となると抜群の効果を発揮する。
一番、使いどころに困る魔眼。

 

3 ilya (イリヤ、存在=煌貴と歩叶、ふたつの存在)

■御霊前/御仏前(ごれいぜん/ごぶつぜん)

49日までが御霊前。それまでは御仏前。だから、「御霊前」が葬式の時だけとは限らない。
冬真くん、残念。

■マスター・ジャック(Master Jack)

1960年生まれ。市内の工業高校を中退し、フランスへ渡りギャルソンを目指す。
しかし、そのまま外人部隊に所属。ボスニアの紛争や、アフガニスタン侵攻戦で勇名を馳せた。
除隊後はドイツの警備会社に勤務。実戦経験を生かした警備は評判となる。
その後、帰国し喫茶店「フライ・クーゲル」を始める。サングラスは外人部隊時代の名残。

とかだったら面白いなぁ。

■ブルーマウンテン(Blue Mountain)

ジャマイカの高山地区でしか栽培されない超がつくほど貴重な豆で、政府が認可したものしか(中略)ればブルーマウンテン・ブレンドと言ってしまう。

■施術師(せじゅつし:Dissecter)

ディセクター。解剖専門の医者。転じて柚葉のこと。

■祓鬼/祓魔(ふっき/ふつま)

後者の方がカバー範囲が広い。前者は「鬼」オンリーに戦う「神尾、神邪馬、夜神」のみ。
「退魔」と「祓魔」は同義。西洋か東洋かの違いしかない。となると、祓魔=エクソシスト=退魔と覚えると単純。
冬真や夏川は「祓魔」に分類される。
ただし、その効果を物理的に適用させられる祓鬼の方が、用途は広い。
祓鬼であれば「鬼切の刀」とかでも、物体を切断することが可能であるが、祓魔の術式は物理法則に支配されず、適用もまたされない。
要は一般人に通じない。

■死鬼(しき:Divine Knight)

遠野夜神の俗称。鬼を殺すために、殺した鬼を食べていたことから。

■管理者(かんりしゃ:Owner)

オーナー。土地一体の裏を管理する。拠点を持ち、裏の公安機構みたいなもの。
ある程度の権限は与えられ、当地の行政機構と連携も出来る。

■スロウ(すろう:Special Race Of World)

世界特殊生命体機構。13年前に構想が練られ、その翌年に発足した。
国際連合の一部としながら、各国政府に所属する。それぞれ独立した権限を持ち、時として政府の介入を許す。
例として日本のスロウは内閣府の直属とされ、内閣官房長官、内閣総理大臣の下につくとされている。
本部は日本。総責任者に新堂薫が当てられ、代行として妹のアーシュ・リーティアが補佐している。
組織は各々の国内における異能者・異端者の管理を行う。異能者・異端者の個人情報を管理し、現代社会に適応させる。
適応の叶わないモノはスロウの権限を持って排除することが許可されており、総責任者から方面本部長、支部へと伝達される。

 

4 Border of Life (生死の境界)

■六王(ろくおう:The six king)

スロウにおいて、各方面を監視する役目を負った六名のこと。国の枠組みに規制されず、権限は責任者に次いで高い。

フレッド・ムーア
アメリカ・オセアニア大陸方面本部長。オーストラリアの出身で、呪術をこよなく愛する偏屈なオッサン。ガタイがいいことで有名。

アルル・ラ・ピュセル
欧州方面本部長。フランス出身。ウエストミンスターの学長と兼任。魔法に関しては現在序列第一位。魔女の家系から生まれた聖女。

サミュエル・リッヒライティ
欧州本面本部所属、欧州北部支部長。北欧出身のジイさん。杖を媒体に、魔法と呪術を行使する。高齢のため、娘のベロニカにほぼ委任。

ヒース・アルヴェン
欧州方面本部所属、欧州南部支部長兼、アフリカ大陸方面本部長兼、西アジア方面本部長。サワヤカ吸血鬼。見た目は青年。順応性が高そうだ。

シルヴィア・フェイスタッド
東アジア方面本部長兼スロウ日本第二支部長。新堂薫の従姉妹。「略奪」を得意とする能力者。ドイツの居城そのまま日本に移築する豪快姉さん。

アーシュ・リーティア
スロウ副責任者。新堂薫の妹。ツンデレ。

以上の六名。

■アニマ/アニムス(あにま/あにむす:anima/animus)

ラテン語。ユングが用いた「男性的意識」「女性的意識」を意味する心理学的用語。
アニマは男性内に潜在する女性的意識を意味し、アニムスはその逆となる。
本作では、浅川柚葉がヤガミシキに対し、その両方が存在し、かつ反発して消滅しているとしている。

■タナトス(たなとす:Thanatos)

ギリシャ語。ギリシャ神話における「死」を擬人化した神のことから転じて、フロイトが用いた心理学的用語に派生している。
人が持つ攻撃的な性格は反面、自己を破壊せんとする死への本能であるとし、この本能を「タナトス」とフロイトは提唱した。
本作では、浅川柚葉が上述した内容に加え、ヤガミシキの存在をタナトスだとした。
ちなみに。対義語は「エロス」である。種の存続のために起こる自己保存本能を、生への本能と説いている。

■銀銃(ぎんじゅう:Silver Lining)

夏川が所持していた銀メッキの銃。サン・ピエトロに眠る強力な祓魔装備。
銃身には聖書の一節が刻まれ、「裁きの光」と呼ばれる一撃を放つことが可能。
銃にはその程度の武装しかないものの、銀で作られた銃弾を使用することで、対吸血鬼戦では絶大な威力を発揮する。
銃弾が重いため、初速は遅く、貫通力は乏しい。しかし、体内に確実に銃弾が残るため、殺傷性は高い。
人間相手にぶっ放しても、充分殺害できる能力は秘めている。

■鋏(はさみ)

ハサミ。浅川柚葉のダイスキなブキ。一般人にとっては、生活に必需な切断道具。

■カイン(かいん:Cain)

1、新堂薫の本名。

2、能力のひとつ。ランクにすれば、EXに届く最凶の能力。
現在では新堂薫ただひとりが行使し、その特徴から鏡面世界のスキルに近いものとされる。
無詠唱で自分自身に「殺」の属性を付与し、触れるモノ全てを「殺害」する能力。
その発動は世界の崩壊を意味し、彼が立つ大地、彼が触れる風、彼が触る物全てを殺す。
殺害するのは存在だけに留まらず、「概念」さえ駆逐してしまう。例えば、視線、言葉、電波、味などもカインの前では無効化され、消されてしまう。

3、神器「神剣セイクリッドハート」のひとつ。刀身に触れるモノ全てを殺害するとされる。

 

5 ignis fatuus (鬼火、ヒトダマ)

■民宿「海猫館」(うみねこかん)

椎名夏海の兄が始めた旅館。規模は小さく、せいぜい4組ほどしか宿泊できない。
ごちゃごちゃっとしているのは、きっと兄の性格のせいだろう。渚さんなら片付けるもの。
従業員の土井さんは、シングルマザーのクセに子供は3人。下の子が高校を卒業したらしい。

■切断(せつだん:Cut)

カット。最も身近なスキル。
初歩であるDランクのカットスキルは人差し指と中指の間にラインを引き、切断するというもの。
上級、Aランクのカットスキルは「アンプテイト:amputate」とされ、その範囲も効果も倍増している。
指ではなく、腕全体に適用させられるとかなんとか。

■コロンボ(Mr, Columbo)

顔はスペイン、名前はスリランカ、しかし出身はイタリアだと言い切る国籍不明な人物。
無類のイタリア好きで、その料理の腕前はそこそこらしい。だが、なにせ店主が怪しすぎ、彼の経営するイタリア料理店はいつもガラガラだ。

■鬼火(おにび:A will-o'-the-wisp)

ヒトダマと同義。広義では、「死んだ人物の魂」とされる。鏡面世界へと成仏できず、死した後も魂が残ってしまう現象。
その「想念」の残留とされ、念が強いほど能力、つまりは思いが生む生前の力も強い。
本作では、「ウィル・オ・ウィスプ」と呼ばれ、イギリスの神話からとられている。

■発火(はっか:Fire)

ファイア。最もスタンダードなスキル。
初歩であるDランクのファイアスキルは、手に触れるモノ、またそのごく近辺で自然発火を一度、引き起こすもの。
しかし、最上級である「イグナイト:ignite」は超高温で「弾丸」を射出するものであり、その熱が空気を発火させる。
さらにその火炎を誘導することが可能であり、数に制限も無い。

■序列(じょれつ:Rank)

スロウが定めた、異能者とその能力を数値化したランキング。
D〜Aまでの4段階で評価され、特に優れたモノを+とし、さらに優れたモノは+を2つ加えて評価する。
また、能力が稀有であり、なおかつ飛びぬけて優れたモノであれば、数値化すべき人物がいないので、未定となる「EX」とされる。
例をあげるならば、

Dランク‐「初歩発火能力”ファイア”」「初歩切断能力”カット”」

Cランク‐「銀銃」

Bランク‐「結界能力」

Aランク‐「上級切断能力”アンプテイト”」

A+ランク‐「ハイロゥ」

A++ランク‐「最上級発火能力”イグナイト”」

EXランク‐「境界能力”ディバイド”」

EXランクの能力に関しては、境界能力とセイクリッドの魔法だけしか確認されていない。
この能力と、経験、戦闘力などを総合的に評価し、人物の評価を下す。

■紫水晶(アメジスト:Amethyst)

語るにも及ばない、2月の誕生石。
本作では浅川柚葉の手から君塚冬真に渡された、大きめの指輪のこと。
ランクにすればBランク。誘惑、魅了の効果を無効化する。由来はギリシャ神話から。
冬真の左手親指にはめられているのがソレ。

 

6 Meteor/ (隕石)

■破戒(はかい)

戒め、規律を破ること。転じて、坊主や僧侶が教えに背くこと。
例えばイスラム教で豚肉を食べるとか。本作では定行慧光が破戒の僧として参上。

■錫杖(しゃくじょう)

法具。本作では定行慧光が持ち歩く杖。
鉄で出来た杖で、柄の部分に輪が何個もついている。動かすと、この輪がぶつかり合い、鈴のように鳴る。
定行慧光のモノはかなり長い。スキーのストックくらいはある。なので重量もある。

■人格分裂鬱病美人(じんかくぶんれつうつびょうびじん)

矢上彩に対する君塚氷彩の評価。むしろ矢上殺らしい。
その人格は分裂していくつもあって、なおかついつも陰気でうつ入ってて、だけど美人なのよムカツク!みたいな。

■龍眼(りゅうがん:Dragon Eyes)

中国の魔眼。千里眼。
千里を見渡す、ということを語源とするように、遠視が能力である。
ただ、魔眼としては三流であり、発信は行えない。単なる受容器の進化系に過ぎない。
新堂薫の持つセイクリッドの魔眼は第三視点であり、この龍眼も含める。アーシュも同様。

■修験道(しゅげんどう)

山林にこもり、密教的な修行を行って「験(しるし)」を得ようとする宗教。
霊験とも呼ばれるように、その目的は祓魔的な内容となる。密教に代表されるように、力を得て個人の能力で何とかする、とのことである。
開祖は役小角(えんのおづぬ)。修行者のことを修験者、あるいは山伏と呼ばれる。
山岳信仰に神道や仏教、陰陽道などの東方の宗教を混ぜ合わせた信仰となっている。
能力は呪術的な内容を多分に含み、やはりエクソシスターに近い異能者となる。

■超絶最強八方美人(ちょうぜつさいきょうはっぽうびじん)

矢上彩に対する小泉慈雲の評価。矢上の家のお嬢様らしい。
完璧で誰にでも優しく振舞って、どこから見たって弱点がない最高の美人、ということらしい。

■天空の破片(ラピスラズリ:Lapis lazuli)

瑠璃。空を意味する天空の石。
矢上の家に伝わる家宝で、彩の祖母である矢上瑠璃から渡る。
天空の石は天空の意志を持つ彩の能力を倍増させるものであるが、ラピスラズリそのものの効果なら誰にでも扱える。
重力の法則を無視し、全てを浮かせるモノ(星の船:Starship)。しかしながら、引き寄せるモノ(ミーティア:Meteor)ともなる。

 

6-2 /Reincarnation (魂の再生、生まれ変わり、転じて天国)

■ウエストミンスター神学校(Westminster)

イギリス、ロンドン市街。広大な敷地内に設置された教育施設。
総合教育施設であり、表向き、一般人には神学校として解放されている。
広大な敷地にはいくつも建物があり、最も歴史の古い建物が時計塔(クロックタワー:Clock Tower)と呼ばれる。
神学部門の他、時計塔は魔法科である「アカデミー」の人間が利用し、敷地内には教室や図書館、寮も設置されている。
魔法を学ぶ「学術部門(アカデミー:Academy)」や、「研究部門(リュケイオン:Lykeion)」などが併設されている。

■キリスト教カトリック教会(Catholic)

西洋を中心に普及している宗教であるキリスト教の最大教派。本拠はバチカン、サン・ピエトロ。
カトリックは古い考えを持ち、異端の排除を宣言。古くから魔女狩りなどの異端狩りを実行する。
その能力は、「秘跡」として神の代行能力とし、祓魔にまとめられる。
まず異端審問官による調査を元に、
枢機卿団(カージナル:Cardinal)に報告、
そこから悪魔祓い(エクソシスト:Exorcist)、
少数精鋭を誇る騎士団(テンプル・ナイツ:Temple Knights)や、女性による騎士団(ローゼン・メイデン:Rosen Maiden)などが動く。
それも七度目の神争で司祭枢機卿であるクラトスの死で崩壊し、新堂薫の功績により現在のスロウに組み込まれる。
ウエストミンスターなどの教育機関を有し、現在でも対異端の最大機関であることに変わりはない。

■超能力(ちょうのうりょく:Psionics=Ψ)

プサイ。鏡面世界におけるスキルと同等。
人間であれば誰しも持ち得る能力である。脳の一部を「開く」ことによって能力者となる。よって、詠唱等により神秘を引き起こす魔法とは無関係。
主として、超感覚的知覚(エスパー:Esper)と呼ばれ、予知(プレコグニション:precognition)透視(クレヤボヤンス:clairvoyance)テレパシーなど、
超越した知覚能力の持ち主のことを超能力者とする。要はレセプター(受容器)の発展型である。
これとは別に、対象に手を触れずに何らかの作用をもたらす力や、空間移動能力も含まれ、それらの発展型がスキルとされる。

■イーポク・リソース社(Epoch Resouce)

世界最大のゼネコン。本社はロンドン、社長はジェイムズ・ハーマン。
ドイツの小さな施工会社を継いだホルスト・シュルツが採掘部門も併設、ゼネラル・リソース社を設立。
シュルツは親交のあったイギリスの大手設計会社エポック・システム社社長のジェイムズ・ハーマンと合併することを決意。
イーポク・リソースとしてゼネコンを立ち上げるも、その実はエポック社に吸収されたモノである。
その後、欧州では珍しいゼネコン形態の企業は大資本を持って成功を収め、広告代理店であるリーガル・プラン社を吸収。
イギリスで最大のシェアを誇るようになる。
現在はスウェーデンの通信産業を司るセイエル・コム社、フランスの製薬会社であるリファレンス・メディカル社を、
傘下に加えた一大企業に成長し、総合的な建築施工から医療まで幅広く業種を扱う世界最大の企業となる。

ちなみに。この後、ハーマンのやり口に異議を申し立てるシュルツが独立。セイエル・コムとリファレンス・メディカルを継ぎ、リファコム社を設立する。
アメリカの軍需産業、トータル・ディベロップメント社と三つ巴の経済戦争を始め、
戦闘機パイロットのフィン・ヴェルフェン、リファコムのエース、ソフィー・ベアトリス,フェリアスロット・リーゼロッテ・フォン・ディア・プファルツのお話、
「Verre himmel」という物語につながってくのはナイショ話。え?どっかで聞いた名前だって、いやだな、あははは。

■ルーン魔法(Rune Magic)

刻印魔法。術者の血液を媒体に文字として刻むことで術式とし、神秘を起こす。
簡易。インスタント魔法。詠唱は不要で、魔法(マジック:Magic)の劣化版とも。八節で成立する工程を経て、簡易的に起動するためである。
八節とはつまり、「刻印・解読・染色・試行・祈願・供儀・送葬・破壊」であり、正確に工程をこなさなければ発動しないし、暴走する。
あらかじめ定められた18の文字数のみしか種類もなく、直接的な効果ではなく補助的な作用が多い。
しかしながら、魔力を持たない人間でも行使できるため、人気があるそうだ。

■寺院協会(じいんきょうかい)

東方の宗教を結集して誕生した異端の一派閥。
総本山は中国の泰山。仏教・儒教・修験道・道教・陰陽道・神道などが所属している。
スロウの誕生に伴い、カトリックはスロウの下につき、世界に潜在する異端者は解放される。
吸血鬼たちや紋章院など、独自の組織を築き、カタチだけはスロウの下についた。そのひとつが寺院協会。
上のスタンスが排除から管理に切り替わったのが原因だろう。所属するのは定行慧光のような修験者や、仙人など。
ただし、神道祓鬼御三家は含まない。

■破壊(はかい:Break)

ブレイク。あまり必要ないスキル。
初歩であるDランクのブレイクスキルは拳に力を集中させ、石を砕く程度のもの。筋肉増強剤みたいな。
上級、A++ランクのブレイクスキルは「ディストラクション:destruction」とされ、物質・非物質に限らず砕いてしまう。

■創造(そうぞう:Cooper)

クーパー。あると便利なスキル。
初歩であるDランクのクーパースキルは修理の効果を持つ。家の修繕や、壊れた桶の修理などに利用できる。
上級、A++ランクのクーパースキルは「クリエイト:Create」とされ、無から何かを作り出すことが出来る能力。

 

6-3 Meteor/Reincarnation

■神邪馬(かみやま)

祓鬼御三家のひとつ。本拠は北九州地方。
「凝固」能力を持つ一族で、祝詞による式で術を操る。和式な魔導士のようなもの。
凝固能力(ソリッド:Solid)は、空間を固定させ、操るモノ。応用し、物体の周囲を凝固させ、浮遊させる技も扱う。
起源は他力により鬼を打倒せんとしたことによる。世界の力を利用するようになり、発展し、凝固能力へとなった。

中国地方を出自とし、出雲の巫女が祖となる。神邪馬はその後北九州に移るも、分家は出雲に残留する。
神尾と同じく、分家である坂下家は神社の神主として生計を立てているようで、現存する。

■神尾(かみお)

祓鬼御三家のひとつ。本拠は近畿地方。
近接戦闘に長けた一族で、鬼を祓う古刀「湛盧」を所有する。
特殊能力は持たないが、剣一振りで鬼を打倒しようと身体の鍛錬をかかさず行い、戦闘力を身につけたのが起源。
元より神職の身であり、適職だったらしい。

■夜神(やがみ)

祓鬼御三家のひとつ。本拠は東北地方。
死鬼の異名から来るように、鬼を食べることで、鬼の能力を吸収した。基本は暗殺術だが、軽い身のこなしと瞬発力が売りだ。
女性しか当主になれず、なんだかその時代を想像するとえろちっく。

夜神、とはすなわち「夜の神様」で、「月」を意味する。「月」とは「魔」を助長する表現であり「女性」ともなる。
男性を陽性とするなら、陰性。月を意味する「夜神」という名前からして、女性を象徴している。
また、「死鬼」の異名を持つ。これは本文中でも出た通り、「鬼を食らい、血肉とした」ことが出自である。
月は魔、死鬼は鬼。夜神は女性の鬼ということになる。

夜神と一口に言えど、ルーツは祓鬼の中で最も古い。元々は伊勢神宮に祭られる月夜見(月読・月夜美)と言われ、
ツクヨミの字が示す通り、「憑く」「夜」である。「美」の一字があることにも関連。
この後、出羽に移り福島や山形に居つくことになる。この頃には「夜刀神(ヤトノカミ)」と名乗るようになり、
たびたび、人間側と衝突している。鬼や龍の類とされ、その邪眼が殺戮や災厄と忌み嫌われる。
夜刀神の中から「刀」が独立し、「三日月」として抜ける。夜神という苗字はここから来る。
また、八神ともとれ、夜刀神が「龍」と言われたのと同等に仏教における「天竜八部衆」との関係がある。
夜神=龍の化身ということを考慮すれば、矢上彩が龍とされるのも必然である。

夜神の本質的な能力は「誘惑」に近い。本文でもあったが、「鬼」は「神出鬼没」という表現が、
あるように隠れて誘う者である。朝里煌貴は男性であったため、「誘惑」が「恐怖」そのものと化している。
対象の行動を抑え、その隙に暗殺するということだろう。他にも夜刀神の象徴「魔眼」を持ち得る。
対複数戦闘ではなく、対単体戦闘のプロフェッショナルが夜神である。

■紋章術(もんしょうじゅつ:Heraldry)

ヘラルドリー。空間そのものに「紋章」を描くことで、紋章の持つ神秘を引き起こす魔法。
紋章(シンボル:Symbol)には意味があり、組み合わせて描画することで多重起動させられる。
例えば、「炎の防護」など。火と防護を意味する紋章である。

魔法と呪術の合わせ技に近い。工程が難しい魔法陣ほど効果は高く、多重起動させる場合は「ペトゥラ・サンクタ」という、
特殊かつ高度な手法を必要とする。また、前もって何かに刻印して補助的な効果を望むことが可能。
基本的には盾に刻んで効果を向上させたり、紋章を象った装飾品(クレスト:Crest)などである。
紋章院(カレッジ・オブ・アームズ:College of Arms、ロード・リオン:Lord Lyon)でしか学べない。
紋章の書物を管理しているのはそこだけだからである。

■神楯(アイギス:Aegis)

攻撃を全てはね返す盾。鏡の盾。
女神アテナが持つ盾であり、メドゥーサを石化させたことで有名。

■固有魔法ティル・ナ・ノーグ(Tir Na Nog)

常若の世界。モルガンが使う以上、「アヴァロン(Avalon)」が正しい。
不老不死の国であり、永遠の世界を表現する。この世界ではないモノなので、この世界のモノである鏡に映らない。
本作ではモルガンが行使。バリアスキルの最上位であり、固有魔法(アイソレーション・エピソード:Isolation Episode)の域に達する。
世界において、モルガンただ一人だけが行使することが可能であり、他者の行使を許さない。
その効果は常若の国を世界に具現させるモノであり、応用が可能。逃走、回復など、用途は様々。ラグナロク(RAGNAROK)にも通ずる部分がある。
詠唱は、

「答えは彼岸にある。知っている、その場は、林檎の島。無数に穿たれた湖。桃源の地を、今こそ、呼び出そう」

 

Return to one's everyday life(日常への帰還)

■紋章院(もんしょういん:College of Arms)

イギリス、ロンドンに本拠を持つ機関。
祭礼・儀式などを取り扱う。古くから伝わる紋章を管理し、それを利用した魔法「紋章術」を行使する。
ノーフォーク家が世襲制で努める総裁(マーシャル:Marshal)を筆頭に、王(キング:King)布令官(ヘラルド:Herald)官吏(パーシヴァント:Pursuivant)で構成される。
キングは三名、ヘラルドが四名が通常である。ただし、称号でもあるので、空席がある場合もある。

■朝里妹(あさりいもうと)

矢上藍のこと。間違いではないと思われる。

■Beatrice Millia, Alexandra von der Pfalz

ファーストネーム・祖母の名,母親の名、ミドルネーム・ミドルネーム・ラストネーム の順番。
一般的には、Beatrice von der Pfalzとなるわけで。
ドイツ生まれ。活動拠点はイギリス、フランス。よって三ヶ国語にて呼称されるとか。

英語  「ベアトリクス・フォン・ディア・プファツ」

独語  「ベアトリーセ・フォン・ディア・プファルツ」

仏語  「ベアトリス・フォン・ディア・プファルツ」

の三つ。「Nippon」がアメリカだと「Japan」になってフランスで「Japon」になる感じ。
普段は最も通じる英名で過ごしているのだとか。よって、「ベアトリクス・フォン・ディア・プファツ」らしい。
ただ、別に日本人が「ジャパン」だろーが「リーベン」だろーが「ジャッポーネ」と呼んでもいいわけで。
どう呼ぶかは人の自由。通じるか通じないかはまた別の話。

■フリーメイソン(Freemasonry)

異端機関。全世界規模であり、スロウに次ぐ勢力を誇る。
スロウは公式に認められているものの、フリーメイソンには敵わず、世界の要人でありながらも加わる者さえいる。
秘密結社として誕生し、支部でありながら本部であるというロッジ(Lodge)による相互支援を行う。
ロッジは教育機関でもあり、入社する場合はロッジの承認が必要。

ロンドンには最大規模であるグランド・ロッジがあり、少数で極秘裏ながら、その勢力はウエストミンスターに匹敵する権勢を持つとされる。
教育部門では、錬金術や占星術を教授。ウエストミンスターでも教えるが、ロッジの方がより高度である。
他に、ルーン魔法。その全ての裏に「秘術(カバラ:Qabbala)」の方式がとられ、詠唱は複雑。効果もまた、正式なものとは違っている。
グノーシス主義の者が多く、知識の探求者の集まりともされる。

 

7 Excelsior (より高みに)

■ディビーナ・コメディア(Divina Commedia)

後編における君塚冬真ルート。神争を巡るスロウの動きを描写した後編そのいち。
朝里煌貴の意識を殺害することから始まる。

語源はアリギエーリ・ダンテの「神曲(Divina Commedia)」より。詳しくは10章の項目にて後述。

■朝里 透子(あさり とうこ)

朝里煌貴のおかーさん。39歳くらい。19歳くらいで煌貴産んでると思う。
じゃあ1964年生まれにしてしまおう。

元アメリカ人。日系二世とか。旦那である夜神(矢上)明貴との出会いは18歳。アフガニスタンのアメリカ大使館に勤務。
ソ連のアフガニスタン侵攻にて、攻撃を受ける大使館であったが、当時CIAに所属していた明貴らに救出される。
その後、空港までの脱出作戦において奮戦。明貴の女装大作戦にも付き合ったり。

結婚後、日本へ。日本国籍を取得。帰化する。
未だに海外へ勝手に出兵しようとする旦那を抑え、やれCIAだのアメリカ軍だのと交渉をしているお人。
ちなみに。ジャックが来日したのはKGBに依頼され、ボスニアで出会った明貴を狙撃するためだったとか。
現在の朝里家の家計は明貴の海外出張(傭兵)で成立しているとか何とか。
あの旦那を説得できる人物であるからして、その性格はおおらかで優しく、けれど手厳しいと想像できる。

とかだったら面白いなぁ。

■朝里 明貴(あさり あきたか)

朝里煌貴のおとーさん。42歳くらい。じゃあ1960年生まれとか。

行動派な人。夜神の後継者であるせいか、身体能力はごっつい高い。
母親である夜神瑠璃に反目し、家出。そのまま高校も辞めてなぜかアメリカへ。
1978年、ロサンゼルス市警に。SWATチームのリーダーとして活躍。
1980年、アメリカ中央情報局(CIA)に。様々な任務を経て、1982年、アフガニスタンに駐在。反共勢力を援助する。
アフガニスタン時代に嫁、朝里透子と出会う。煌貴が生まれて数年は日本に落ち着くも、再び海外へ出兵する。
1990年代、ボスニア紛争にCIA時代の経験を生かして参加。西側諸国に味方するも、あくまで個人で勝手に参加。
戦火にさらされる民衆を守るべく奮戦する。その際、外人部隊を辞めてセルビア側に属していたジャックと出会う。
首都サラエボにて、狙撃手だったジャックとはこの時よりライバル。
身体能力を生かして弾丸はよけるし、白兵戦得意だし。CIA時代には「ニンジャ・マスター」とか呼ばれてたらしい。
ニンジャマスターはアフガンにて、要人暗殺ばっかやってたらしい。
その後、ボスニアで大活躍。両手に突撃銃構えて脇でロック、バカみたいに爆笑しながら東側をぶっ壊した。

ジャックいわく、「ニンジャ・メィスタァーは突撃兵サ。アフガンじゃオレみてぇにスナイプばっかだったから、イライラしたんだろ」

冷戦崩壊に大きな影響を与えたみたいだ。彼のせいで、今日、ジャパンのニンジャはおかしなイメージがあるらしい。
現在はイラクに在住。彼が未然にテロを防いでいるらしく、彼がいなければテロは二倍になるとアメリカは推察しているようだ。
性格はバカ。ジャックを軽く超える大人物で、超人。口癖は「イエーァ!!」などなど。さすがに、煌貴の父親である。

(※この紹介は多分に脚色です。)

■聖蓮学園(せいれんがくえん)

君塚氷彩の通う神学校。スロウ管轄下であり、カトリック派の修道院に近い。
男子禁制の女学院。寮なども併設されており、自宅通学は不可。生徒は入寮しなければならない。
戒律が厳しく、たとえ家族だろうと男は入れない。教師も全員オンナらしい。
一応、部活動もアリ。聖蓮のホッケー部はそこそこ強いとか。普段、抑圧されたストレスをぶつけるからだろう。

■神争(しんそう:○○th Heaven)

三種の神器と呼ばれる武器と、異端の王であるセイクリッドの闘争。
過去七度勃発しており、いずれも勝者は無かったが、最後の神争(7th Heaven)ではセイクリッド側が勝利。
敵対していたカトリック派を陥落せしめ、統合しスロウを結成した。

要は「イケニエを集めて願いを叶える」ということであり、擬似的に三種の兵器を用意し、その兵器を破壊することで欲望を遂げる究極の一とする。
集まるのは主に願望であるため、指向性を持たせない限りは単なる混沌のエネルギーに過ぎない。
そのため、教会側は指向性を持たせやすいよう兵器にし、究極の一をも兵器とした。
神争はこの三本を破壊することから始まり、教会側の人間は集まった願望を、直線軌道上の敵を薙ぎ払う欲望の剣とし、
1対1でセイクリッドと対決する。

■吸血鬼(ヴァンパイア:Vampire)

ドラクールに血を吸われた者。通常、数百年単位を生きているため、貴族的な格式が強い。
リリス・リヴィエルロットが初期に仲間とした三人。シュトラウス、ガーシュウィン、ヴィルヘルムがリーダー的存在。
他六名が存在し、序列がある。上記した順から続き、4位にバルトーク、5位にドルドラ。さらに下になると上位の従属家系のようになる。
また、新たに十位が新設され、西川彼方がコレに当たる。

始祖リリス・リヴィエに発端を成す種族。ドラクール、ヴァンパイア、ストリゴイ、モロイの四種族で成り立つ。
竜王リヴィエルロットの一族は先天的な吸血種なので肉体の欠陥は無く、八十年周期の吸血衝動だけで抑止可能だが、
吸血鬼の一族はアポトーシスによる後天的な疾患を肉体に持つ。活発な新陳代謝の代償に、損失する血液の補充を第一とし、
肉体の補完は後回しとなる。

この二種は不死性を持ち、外的要因でしか死なない。血液の循環を止める血液凝固、細胞を壊死させるアポトーシス。
この二点でのみ二種は死滅する。ただし、ストリゴイとモロイでは、太陽光(紫外線)による皮膚細胞の壊死が最も多い死因である。
ドラクールが人間の血液を吸い取り、一滴でも自らの血液を注入すると、ヴァンパイアになる。ヴァンパイアが同様に血液を注入するとストリゴイになる。
この可能性は低く、肉体への拒絶反応が起きて大抵は死ぬ。ストリゴイは脳が死滅した状態で蘇生するので、低知能となる。
ストリゴイは手当たり次第の生物を吸血し、そのために動物が変異する。それは、モロイと呼ばれる。
血液を補充するのは、自らの肉体を補完するためであり、これを怠ると死滅する。

■翠嵐の魔眼(すいらんのまがん:Evil Eyes "Green")

「因果」の効果を持つ魔眼。
ランクによって効果は違い、「結果」を定義づけるものから、果ては「運命」を定義づける。
例として、「その銃弾は当たらない」などと定義した場合、術者の能力に応じて銃弾の軌道を変えて、結果づける。
その経過、過程を変えるということ。
運命レベルになると、「明日、死ぬよ」の次元。

 

8 Sacralize (神聖)

■聖女(せいじょ:Ars / Ashe Retear)

いわずと知れた、傲慢高飛車お嬢様アーシュ・リーティアのこと。
セイクリッドの事情は多少、複雑で。セイクリッド宗家の血を引くのは薫、アーシュ。
先代であるシグルド・セイクリッドと、セイクリッド分家リーティア家次女のフェリアとの子が薫とアーシュ。
セイクリッド分家フェイスタッド家長女カシリスの子がシルヴィアとエララ。
で、リーティア家の長女が結婚しなかったもんだから、アーシュがリーティアの養子になる。
が、教会の司祭に襲撃されて嫡男の薫が連れ去られて、セイクリッドの教育を受ける資格があり、なおかつ受けれたのがアーシュだけ。

そんな意味で、真の後継者であるのが聖女サマ。
先代から受肉し、発現する魔眼が当主の証となるのだが、アーシュは自力で発現させた天才児だったり。
戦闘能力では兄に一歩劣るものの、補助的な作用も含め、戦略的に見るとアーシュの方が使いやすい。

■シグルド・セイクリッド(Sigurdr Sacred)

新堂薫とアーシュ・リーティアの父。享年は25歳。息子を人質にとったクラトス・ヴィルヘルムに殺される。
セイクリッド=王者、そのままの人。セイクリッド最強伝説をいくつも打ち立てている。
無口で笑わない男。「赤い鬼」などなど色んな異名を持つ人。母がフェイスタッドの人なので、やや金色混じった銀髪だったらしい。
身長が高く、イケメン。嫁であるフェリアと並ぶと、とんでもない美形カップルになったようだ。アーシュが美人なのはそのせい。
親父(薫の祖父)が1947年に宇宙船を撃ち落としたせいで、キリスト教のみならず宇宙人からも狙われた可哀想な人。
夫婦そろってとんでもない人たちなので、伝説は数知れない。スケールが宇宙にまで発展しているのが恐ろしい。
結婚前は未来から来た宇宙人らと攻防を繰り広げ、「地球人はヤバい」とどっかの筋肉宇宙人に思わせたとか。(シルエラ談)

■フェリア・セイクリッド(Feller Sacred)

新堂薫とアーシュ・リーティアの母。享年は23歳。アーシュの出産と同時に亡くなっている。旧姓はリーティア。
リーティア家の人間は戦闘能力を持たず、聖女として神通力を使う。神通力を使わなければ寿命が延びる。
これだけ早く死ぬということは、ごっつい能力を乱発していたようである。父がフェイスタッドの人なので、かなり武闘派。
身長が低くて可愛らしい人だったようだ。ゴスロリ。可愛いアーシュみたいな人。
斧を武器としていて、シグルドと共に戦場で大暴れした。ゴスロリ+斧+可愛いという構図。
性格ははちゃめちゃ。そこらへん、息子の薫に遺伝されている。斧をぶんぶん振り回して、敵を圧殺しまくってたらしい。
「世界残虐幼女伝説」として異端の中では有名。被害者ではなく加害者が幼女(見た目)なのがポイント。
その中のひとつとして、「モルダウ・ジェノサイド」がある。チェコスロバキアでモルダウが流れるとフェリアが登場、ジェノサイドに。
本人いわく、「あははー、アタシ、モルダウ大好きなんだよね。だからテンション上がっちゃってー」
シグルドからモルダウ禁止令が出たとか出なかったとか。(シルエラ談)

■レネゲード(れねげーど:Renegade)

裏切り者。背教、改宗者という意味も含め、本編では使われている。

■フェイスタッド(ふぇいすたっど:Faithtad)

セイクリッド分家。現当主はシルヴィア・フェイスタッド。
リーティアと共にセイクリッドを宗家と仰ぎ、三家による近親交配により血筋を守ってきた。
能力は「略奪」で、ブロンドの髪になる確率が高いそうだ。
対象の熱源を奪う能力を扱う。奪うものは主として熱だが、魔力などの概念の無いモノも奪える。
フェイスタッドと戦えば、まず体温を奪われ、凍死する。奪われたエネルギーのために動けず、凍えるようだ。
見た目には、奪った熱が炎となるため、パっと見は火を扱うように思える。

■ソウル・イーター(そうる・いーたー:Soul Eater)

魂喰い。対象の魂を奪い、付加する。略奪能力に近いものがあるが、汎用性は低い。
魂という不確かな概念を奪うということは、そのものの心、記憶なども奪ってしまう。結果として、対象者は生ける屍(リビング・デッド)となる。

■セヴンス・ヘヴン(Seventh Heaven)

七度目の神争。場所は日本。
司祭枢機卿であり第三吸血鬼ヴィルヘルム家のクラトス・ヴィルヘルムが南米チリにてセイクリッドの嫡男を誘拐、日本の教会に預けたのが発端。
成長し、高校生となった新堂薫が雪村沙友理と出会い、フィリピンから持ち帰った神器「アタルヴァ=ヴェーダ」を入手。
さらに神器「湛盧」を持つ紀州神尾家の長女、咲夜と、湛盧の所有権を主張する王凛姫。新堂薫の育て親である夏川家とその長女、憐も参戦。
クラトスに神器「エクスカリバー」を譲り受けた一瀬悠と薫は戦うも、クラトスの策略どおり、神器三本を全て破壊してしまう。
その後薫は、駆けつけたアーシュ・リーティアと共に異端側と目覚め、教会側のクラトスと決戦を迎えた。
結果として勝利したが、アーシュと共に放った固有魔法「ラグナロク」の中へと雪村沙友理を失った。

Soir Larmeという物語がソレ。

 

9 Cross over(領域などを越える、裏切って敵側に回る)

■魔炎フランヴェルジュ(Flamberge)

セイクリッド家、フェイスタッドに伝わる魔剣の一種。略奪能力を付与した大剣。また、神剣セイクリッドハートにおける第一の変形機構。
対象の熱源・活力・魔力などを触れることにより無条件で奪い去る。赤光の魔眼の進化版。
防ぐ手立ては少なく、一度、フランヴェルジュによるダメージを負うと、傷の周囲の活動を停止させるペナルティが課せられる。

フランスにおける大剣「フランベルジュ」が原本。刀身をうならせることで傷に変化をつけ、癒しにくくするのが目的の剣である。

■「激情が生む浄化の炎」(フューリー:Fury)

大気中に存在する原子核を集束、質量を増加させ、境界能力を用いて電子、陽電子を解離させて核分裂反応を起こさせる。
強力な熱反応と連鎖を引き起こす原子爆弾に似た反応となるが、あくまで擬似的なもの。その規模はかなり小さい。

■精神対話(せいしんたいわ:inner dialogue)

インナー・ダイアログ。全ての声を聞く能力であるが、声を理解出来る以上、その声を発声することも可能。
要するに、なににでも喋れる能力。
応用として、精神侵入(ソウル・ハック)を可能とする。対象の精神に語りかけることで、記憶を垣間見れ、さらにその意識を奪うものである。

■リリス・リヴィエルロット(Dracul)

吸血種の始祖。アセリアのおかーさん。
人は食べるし魔法は使うし血ぃ吸うしでもうメチャクチャ。アイルヴェール姉さんが登場するまではホント、やりたい放題。

初期のヴァンパイアとなった三人から知識を得て、新種族としての吸血種を確立させた人。
ヴァンパイアの九人は彼女によって作られ、リヴィエルロットの力を九個に分割して分け与えている。
娘は二人。アセリアとアセルス。長女アセリアの力はさらに妹と分割されているものの、なお最強。

■クロスオーバー(くろすおーばー:crossover)

交差。交錯。重複する。

■Ave(9-5 episode of "Soir Larme" title)

別れのあいさつ。さようならってことで。

■固有魔法 神域ラグナロク(RAGNAROK)

神々の終焉。ワーグナーによる名は「神々の黄昏」で、筆者による間違いだったが意味合い的には間違ってないので直してない。
北欧神話にて、神々が争い、滅びるその事件の名が指す通り、セイクリッド家の戦いの歴史を具現化するものである。
詠唱者の記憶・意識を表面化し、魔力を解放することで映写する。新たに世界を具現化する固有魔法で、術者の思考で変更することが可能。
当然、術者の能力+潜在力に由来するが、基本的に五次元空間(三次元+時間+並行)の構築とされる。
ラグナロク世界の中で、術者は過去の記憶・未来の記憶を統合した別人格(フェイト:Fate)となる。戦闘能力の向上は元より、知識の共有を行い、
完全なる単体、究極の一となる。
詠唱は長く、薫とアーシュでは違いがある。

「百年の時を越えて歴史は繰り返され 千年の時を越えて歴史は神話になる
 この身は呪いを受けて育ち この身は忌み嫌われて生き続ける
 永遠という名の神は終焉に程遠く なお結末を嘱望する
 故に未来は悠遠の道なり 極光の剣は神話に基づく名で呼ばれる
 究極の運命を背負いし者 輪廻を壊して天を望む
 聞け、悲運の足音を 見ろ、悲運の紋章を
 真名を呼ぶ “神々の終焉”はここにあり」

「It exceeds 100 years, and history is repeated. It exceeds 1000 years, and history changes into the myth.
 A body was cursed and developed. A body is hated, and it keeps living.
 God of the name of the eternity doesn't end. But, it hopes for the conclusion.
 Therefore, as for the future, in the far way. The sword of the light is called by the name based on the myth.
 The sacred who has ultimate fate. Transmigration of the soul is broken, and it hopes for the sky.
 It can listen, the footstep of the fate. It can see, the crest of the fate.
 The real name is called. ”RAGNAROK” is here.」

訳文は同じ。この詠唱はストックすることが可能で、「接続、発動」「connect,online」のワードで発動する。
もひとつ別バージョンだと、以下のよう。

「Uebereinstimmen genau in die mitte welt der Traeumerei」

「Es ubersteigt 100 Jahre, und Geschichte wird wiederholt. Es ubersteigt 1000 Jahre, und Geschichte andert in den Mythus.
 Ein Korper wurde verflucht und entwickelt. Ein Korper wird gehast, und es halt zu leben.
 Gott des Namens der Ewigkeit beendet nicht. Aber, es hofft fur die Zusammenfassung.
 Folglich was die Zukunft anbetrifft, in der weiten Weise.
 Die Klinge des Lichtes wird durch den Namen benannt, der auf dem Mythus basiert.
 Das heilige, wer entscheidendes Schicksal hat. Transmigration der Seele ist defekt, und es hofft fur den Himmel.
 Es kann horen, der Schritt des Schicksals. Es kann sehen, der Kamm des Schicksals.
 Luftschlos
―――vollenden,『RAGNAROK』ist hier.」

 

10 Equilibrium(均衡)

■終末より戻る者(フィネル:Finale)

目指すべき終着点にすでに到達した者のことを示す。理想を理想とせず、故に向上は無いとされる。
目標地点をスタートとしていることから、人物の歴史はすでに止まってしまっている。
ゴールからスタートするということは、時間を逆行できる人物に限られ、フィネルなどという時間枠から外れたモノなどそうそういるはずがない。

アイルヴェール・ヴィルヘルム、カイン・セイクリッド、夜神色の三名がフィネル。
ただし。アイルヴェールとカインは夜神色のコピーなので、狭義でのフィネルは夜神色ただひとり。

■アイルヴェール・ヴィルヘルム(Willhelm)

原初の吸血鬼、リリス・リヴィエの協力者であり、セイクリッド家のモデルとなった人物。和名は雪村サユリ(沙友理)。

生年は不明であるが、起源としては「明治時代」に当たる。フィネルの一人である彼女にとって、時間の概念はさほど問題ではない。
歴史上に初めて名を残すのは19世紀。リリスとの盟約の後、他の二者(シュトラウス、ガーシュウィン)と袂を別ち、独立する。
独立後、北欧の魔女として幽閉状態になるものの、秘蹟を目指す医師に知識を与え、セイクリッドのオリジナルとして模写される。
ヴィルヘルム自体が遠野夜神の劣化コピーであるため、フィネルが三人誕生することになる。

ヴィルヘルムの能力は、「魂の具現・固定化」が大本。世界に固定される夜神の魂を盗み取り、四面までは完璧にコピーする。
滅亡を悟ったアイルヴェールは己の魂を具現化させてコピーを作り、雪村サユリとする。本体は聖者に打倒されるも、サユリは極東へ逃れる。
そのサユリ自体もアーシュ・リーティアと新堂薫によって封じられ、ラグナロクに幽閉されている。

ヴィルヘルムと聖者アンリの子がクラトス・ヴィルヘルムであり、現在、他に子は無い。

■第八次神争(白崎神争:8th Heaven)

東北、白崎地方で発生した神争。数えて八度目、その形態が神争に酷似していたため、八次と認定される。
欲望というエネルギーを吸い上げる三輪の桜を偶像とし、リッヒライティに伝わるドルイドの杖をもって発動させた。
スロウ、吸血鬼、寺院協会、フリーメイソンら各勢力による混戦となるが、最も優勢であった吸血鬼が拠点を確保、有利に進める。
白崎一帯で生まれた願いは桜に吸い込まれるが、浅川柚葉の結界「ソウル・イーター」で勝者が敗者の魂を奪うというルールが追加される。
結果は以下。

アセリア・リヴィエルロット ― ベロニカ・リッヒライティ
エリオット・ガーシュウィン、浅川柚葉、ミラン・ドルドラ ― 君塚冬真、ヒース・アルヴェン
君塚冬真、エララ・フェイスタッド、アセリア ― ガーシュウィン、浅川柚葉、ミラン・ドルドラ

君塚冬真、アセリア ― ディエゴ・セルジュ、セシリア・ミリア
君塚冬真、アセリア、セシリア ― ガーシュウィン、浅川柚葉

平紗歩叶 ― 君塚氷彩
平紗歩叶、浅川柚葉 ― 矢上藍
平紗歩叶 ― 劉世徳

君塚冬真 ― 劉世徳(フェイク)
矢上藍 ― シルヴィア・フェイスタッド
君塚冬真、エララ・フェイスタッド、セシリア ― 矢上藍

平紗歩叶 ― 君塚冬真、アセリア
新堂薫 ― 浅川柚葉、ガーシュウィン
新堂薫 ― 平紗歩叶→矢上彩

君塚冬真 ― 浅川柚葉、セシリア、アセリア
ガブリエル・シュトラウス ― ガーシュウィン

矢上彩 ― 君塚冬真
夜神色 ― シュトラウス
アーシュ― 君塚冬真
夜神色 ― 君塚冬真
矢上彩 ― 夜神色、君塚冬真、アーシュ

■星の幻想 「ミラージュ・エリスレア」(Mirage Erythrea)

メソポタミアにおける、「居留地」を意味する言葉で、英語の地球を意味する「Earth」の語源。
「幻想の世界」と「現実の世界」の二つを管轄する「惑星」そのものであり、代行である天使の一段上になる。
世界そのものとも言え、エリスレアより上なる存在はない。それは神や星の超越を意味し、生命に対する絶対的権利を有する。
特徴は二つ。かつて空より飛来した隕鉄の剣、「ハイロゥ」と地球を取り巻く電磁層の防御シールド「イオノスフィア」である。
物理的なダメージを軽減し、自然的なダメージ(魔法的概念による攻撃)を無条件で無効化する。
象徴(レガリア)は「ディビーナ・コメディア」という新世界。

■死界ディビーナ・コメディア 「繻に染まる天使の劇」(Divina Commedia)

エリスレアが持つ象徴。世界が世界たる理由。別名、繻子の魔眼(バロール)。
対生命特化の、死界形成。死界(視界)の生命を例外なく殺害する権利を有する。
この運命から逃れることは、生命であれば不可能であり、世界の定めと割り切って死ぬしかない。

ただ、地球という生命と関わりが無い者であれば、死界にいても権利が行使されることはない。

■星の狭間(ほしのはざま:Rebirth Point)

鏡面世界と現実世界の間。再誕の輪の中心。∞の真ん中の交わるトコ。
この中央を境とし、鏡面・現代と分かれる。

位置的に星の真ん中にあるわけではなく、あくまで概念的な存在。世界と世界の狭間であるため、境界能力で門を開けば自然と辿り着く。
飛来する緑の光は魂そのものとされる。

■大剣ナイフ(the King Need to Immortal For Eternal "Knife")

出展はメソポタミア(ヒッタイト)の神話、「ウルリクムミの歌」より。天地を分離させた巨大な青銅の鋸(ノコギリ)とされる。
智慧神エアが用いて、巨人ウルリクムミを切断している。

大規模な境界能力、とも言える。あらゆる箇所に線を引き、分断する能力は時として剣に似て、君塚冬真によって再現される能力である。
剣状ではないが、線状に接地面を形成し、接触したモノを二つに分離する。軌道だけ見れば、剣に似ているのでナイフとされる。
ナイフはナイフでも小刀ではなく、長大な範囲を持つ。直線状におよそ10メートルは効果がある。

■命神 「フィアナ・アルス」(Fiana Ars)

ラテン語で「文化・文明・芸術」などを意味する言葉で、英語の芸術を意味する「Art」の語源。
白は潔白などを意味し、公正である。あらゆる生命に対し公正にという意味がある。
世界(エリスレア)に依存して生まれ、生命という活動範囲を形成する。世界に対してもうひとつの世界を生み出すことが可能。
特徴は二つ。世界に関わるあらゆる接続を監視・管理する鏡の目「ミラー・ザ・リンク」とあらゆる生命を統括する世界の鍵「ゲーティア」である。
アルスと戦うことは、全ての生命を敵に回すことを意味し、アルスは人の英知全てを結晶させる、「知識」を保有する。
象徴(レガリア)は「ラグナロク」で、世界の上に擬似世界を上書きする能力。

■月神 「ディアナ」(Diana)

月を象徴。エリスレア、アルスに並ぶ能力者。天上において、生命(人)と世界(星)を観測する星(月)の意味を持つ。
あらゆる世界を一点に目視することが可能で、観測者と呼ばれる。基本的に干渉はしない。
特徴と言えるのがこの部分で、世界(三次元)+過去・未来(四次元)+並行世界(五次元)+異世界(六次元)の視点を持つ。
「フェルンローア」は望遠鏡を意味し、六次元世界を操る。どこの世界にも存在ができて、なおかつ集束することも可能。
一点の場所において複数の自己を偏在させ、同時に複数となる攻撃(ブリッツクリーク:複合次元集束位相攻撃)を得意とする。
象徴(レガリア)は魔剣アステリズム。

魔剣エンダーリング・ラスター・アステリズム(Sky Thick with Enduring Luster Asterism)

月の魔剣。夜神色が保有する星造兵器。
世界の「死界」、生命の「神域」に対抗可能な能力とされ、「剣」と呼称されるものの詳細は不明。
世界や生命と違って、保有するだけの力とも言われ、世界と生命の暴走を止めるだけの「抑止力」である。
剣が鞘から抜かれたことは無く、本文では登場しない。

■再誕の環 (メビウス・オブ・リバース:Möbius of Rebirth

生命は死ぬと、魂になる。魂は循環して、もうひとつの世界で生命になる。
世界はふたつ。境界線をはさんで、鏡のように対になる。星は誕生し、やがて世界に命が生まれた。
星は命ではない。命とは単なる生物を示すわけではなく、文化や営みを含めた「生命圏」である。
生命は星無しでは生きられない。星は死後の世界をつくり、循環する「システム」を作る。
擬似的な生命である。人は死に、生まれ変わる。それを動かす星という世界は、まさしく「永遠」の命になる。
メビウス・オブ・リバースはこうした星の「擬似生命」を意味し、なおかつ、生命の循環を示す。

八度目の神争では集めた願いをメビウス・オブ・リバースに追加させ、強力な集積体とさせた。
「根源」と呼ばれたものの、星の記憶ではない。あくまで、エネルギーの集積体である。

その願いのカタチは「生命」に特化したもので、勝者の願いはどうやら叶えられたようだ。