Mirage
Excelsior-5
だから僕は、剣になろう。
平和は終わった。錬成の時は終わりを告げ、戦国の世がやって来る。
敵の名はエリオット・ガーシュウィン。序列二位の吸血鬼。これ以上の相手は望めないだろう。
「君塚冬真」
「質問は後に。教えてください、白崎に何が?」
新堂薫の声を遮(サエギ)る。二人きりの査問委員会に興味は無かった。
「それが原因か。わかったよ、冬真」
神争。ただ、七度も連なった戦いとは少し、違う。
主題は同じだ。願望を叶える場所にて、願望を集め、願望を遂げる儀式。自然と集まる違和の場所にて、その願望を勝ち取れ。
全てが繋がる。けれども、貴方は間違っている。
「終わりにしますよ、これで。貴方の世界も」
僕の願いはひとつ。
この世界を、正しき姿に戻すだけ――――
白崎へ向かう。隣には柚葉の姿が。後部座席にはヒース・アルヴェンがいる。
錬成の時は終わった。これからは、戦国。他者を排して、この願いを掴み取れ。
刀は持った。力はつけた。もう守られることなく、敵を、排せ。
――――だから僕は、剣になろう。
ようやく届いたこの高み、触れれば切り裂く刃となろう――――
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